Enterprise Watch
最新ニュース

加Xandros、「使いやすい」LinuxベースのサーバーOSを発表


 カナダのXandrosは4月25日(現地時間)、同社初のLinuxベースのサーバーソフトウェア「Xandros Server」を発表した。使いやすさと管理自動化ツールを最大の特徴とする。推定小売価格は449.99 USドル。5月から販売する。

 Xandros Serverは、ファイル、プリンタ、DNS、ファイアウォール、グループウェアなど運用するためのサーバーOS。Debian Linuxをベースとした。WindowsドメインやWindowsベースのネットワーク環境との互換性を実現し、大企業から中小企業まで使えるという。「Windows 2000 Server」「Windows Server 2003」「Windows Small Business Server」ユーザーをターゲットに売り込む。

 グラフィカルな管理コンソール「Xandros Management Console(xMC)」とウィザードにより、IT管理者は中央で一元的に設定、監視、ユーザー管理などができる。また、Windows環境に慣れた管理者、またLinuxの知識の少ない管理者にも、特別なトレーニングなしに使えるという。また、タスクを自動化することで、30%の作業時間を削減できるとしている。

 グループサーバー機能では、米Scalix Technologiesと提携し、Scalixの電子メール・カレンダープラットフォームを統合した。Microsoft Exchangeとの互換性を確保し、Outlook、Scalix Web Access、Evolutionのほか、スマートフォン向け電子メールクライアントもサポートする。

 バックアップでは、米TOLIS GroupのネイティブLinuxソフトウェア「BRU Server for Linux」を採用、Microsoftの「Exchange Server」「SQL Server」、米Filemaker、米Oracle、米Sybaseなどのデータベースのバックアップができる。このほか、ストリーミングでは、Linux OSとしては初めて米RealNetworksの「RealProducer」「Helix Server」を組み込んだ。

 Xandrosは、2001年にカナダのCorelのLinux事業を買収し、デスクトップLinux「Xandros Desktop」を販売している。



URL
  カナダXandros
  http://www.xandros.com/index.html.en
  プレスリリース(英文)
  http://www.xandros.com/news/press/release59.html


( Infostand )
2006/04/27 08:40

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.