オフィスファイルフォーマット「OpenDocument Format(ODF)」を推進する業界団体ODF Allianceは5月3日(米国時間)、ODFが国際標準化機構(ISO)の国際標準として認定されたと発表した。
ODFはeビジネスの標準策定団体OASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)が標準として認定したオープンな仕様の文書フォーマット。XMLをベースとしており、オープンソースのオフィススイート「OpenOffice」、米IBMの「Workplace」などが同仕様を採用している。
ODF Allianceは今年3月に発足。150以上の企業や団体が参加し、政府などの公共機関が利用する標準ファイルフォーマットとすることを目指している。企業では、IBM、米Sun Microsystems、米EMC、ジャストシステムなどが参加している。
ODF Allianceによると、ISO提出は、欧州委員会(EC)下のデータ相互運用性推進団体Interchange of Data between Administrations(IDA)の提言を受けたものという。今回のISO認定獲得により、欧州を中心に公共機関に対しODF採用を義務付ける動きが出てくることが予想されるとしている。
オフィスフォーマットには、他に米Microsoftが次期オフィス製品で採用する「Microsoft Office Open XML Format」がある。同社は、米Intel、米Apple Computer、大英博物館などとともに、国際標準化団体Ecma Internationalに仕様を提出しており、ISO承認獲得を目指している。
■ URL
OpenDocument Format Alliance
http://www.odfalliance.org/
プレスリリース(英文)
http://www.odfalliance.org/press/AllianceRelease3May06.pdf
( Infostand )
2006/05/08 08:59
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