米Silicon Graphics(SGI)は5月8日(米国時間)、連邦破産法第11条(Chapter 11)に基づく資産保全手続を申請したと発表した。事実上の倒産にあたり、同社は今後、約2億5000万ドルの債務削減などを織り込んだ再建計画に基づいて、建て直しを進める。
同社によると、対象範囲は米国本社と米国の子会社のみで、米国外の関連法人は含まれない。対象外の地域では、従来通り事業が継続されるという。
SGIは計画に基づいて再建を進め、今後6カ月の間に破産法11条の適用を脱出したいとしている。また、同社の主要な債権者は債権の株式転換で合意しており、7000万ドルを追加出資する。また、このほか新たに5000万ドルの資本調達を行うという。
SGIは、スーパーコンピュータやグラフィック技術で知られるが、このところ業績が低迷しており、2005年11月にはニューヨーク証券取引所の店頭取扱銘柄から除外された。また今年に入ってから、CEOとCFOの交代、1億ドルのコスト削減などの大規模な再建策を打ち出していた。
同社は、11条申請はパートナーや顧客に影響を与えるものではないと強調しており、CEOのDennis P. McKenna氏は「ミッションクリティカル分野の製品、サービス、サポートを引き続き提供する」と述べている。
■ URL
米Silicon Graphics
http://www.sgi.com/
プレスリリース(英文)
http://www.sgi.com/company_info/newsroom/press_releases/2006/may/sgi_reorg.html
( Infostand )
2006/05/09 08:59
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