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独SAP、「mySAP ERP 2005」でMicrosoft Officeとの連携を強化


 独SAPは5月17日(米国時間)、主力製品であるERPの最新版「mySAP ERP 2005」の提供を開始したと発表した。米フロリダ州で開催中の年次ユーザーイベント「SAPPHIRE 2006」で発表したもので、SOAを実現するERPとして、「SAP R/3」からの移行を促進する。また、米Microsoftと共同開発したソフトウェア「Duet」もお披露目した。

 mySAP ERP 2005は、SAPのプラットフォーム「SAP NetWeaver」をベースとしており、300以上の機能強化を行った。オープン性と柔軟性が特徴で、情報の入手と意思決定を支援するという。財務管理・分析・レポーティング、人事管理、新しいビジネスモデル・運行のサポートなどの機能強化のほか、新たに1クリックでアクションが開始できる役割ベースの直感的な作業センター、業界別機能のコアレベルでの組み込みなどを加えた。また、DuetでMicrosoft Officeとのデータ交換機能を提供する。

 業界別機能によって、mySAP ERP 2005とSAPの業界別ソリューションを組み合わせて利用するユーザーは、設定・管理を簡素化でき、新機能をすぐに利用できるという。

 Duetは、「Mendocino」の開発コード名で呼ばれてきた製品で、Microsoft OfficeとmySAP ERPが生成・利用するビジネスプロセスと業務情報を統合し、ユーザーは両アプリケーションをシームレスに利用できるという。

 SAPは同イベント中、最新のGUI「Project Muse」(開発コード名)の初期バージョンのデモも行っている。Mac OS、Linux、Windowsの各デスクトップOS、携帯端末より直接SAPアプリケーションにアクセスが可能。ブラウザベースで配信しながら、ネットワークトラフィックの最適化などリッチクライアントのメリットを実現するという。同GUIは、mySAP ERP 2005の強化パッケージとして提供する予定だが、具体的な時期は明らかにしていない。



URL
  独SAP
  http://www.sap.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www.sap.com/Company/Press/Press.epx?PressID=6251


( Infostand )
2006/05/18 08:59

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