米IBMは5月18日(米国時間)、OSインストール自動化ソフト技術を開発するスイスの未公開企業、Rembo Technologyを買収することで同社と合意したと発表した。デスクトップPCやサーバー上のOSの設定やアップグレードを自動化する技術を持つ。買収額は公表していない。2006年第2四半期に完了の予定。
Remboの自動化ソフトで管理者は1台1台のPC上でOSの設定を行うことなく、ダッシュボードから集中的に管理でき、通常だと約2時間かかるPCのOSインストール作業も数分で完了できるという。IBMは、こうした技術は公共機関のデスクトップLinuxへの移行などでニーズが高いとしている。
このほか、不特定多数のユーザーが利用するワークステーションの安全管理にも対応。ユーザーがログオフするごとにOSを再インストールして元の状態に戻し、ウイルスなどに感染したファイルや個人データを消去する。
IBMは、買収後、Remboの事業をTivoli部門下に置き、「IBM Tivoli Provisioning Manager」「IBM Director」に技術を統合する。企業は、IBMの仮想化ポートフォリオと組み合わせて、異種混在環境におけるハードウェア、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェアの性能を改善できるという。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
プレスリリース(英語)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/19659.wss
( Infostand )
2006/05/19 08:45
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