米Microsoftは5月22日(米国時間)、サーバー仮想化製品提供のロードマップを発表した。次期サーバーOS「Windows Server Longhorn」向けの仮想化ソフトや仮想データセンターの管理ツールで、合わせてアプリケーション仮想化技術の米Softricityを買収する計画も明らかにした。
Longhornサーバー向けの仮想化ソフト「Windows hypervisor」(開発コード名「Viridian」)は、1台のサーバー上で複数のOSを動作させる。年内にベータ版をリリースし、RTM(製造工程向け)版をLonghornサーバーのRTM版リリースから180日以内にリリースする。Microsoftは当初、Longhornサーバーに仮想化技術を統合する予定だったが計画を変更した。
管理ツールの「Microsoft System Center Virtual Machine Manager」(開発コード名「Carmine」)は、仮想マシンで構築したデータセンターを一括管理するもので、サーバー使用率の把握・改善ができる。90日以内にベータ版をリリース、2007年後半にRTM版をリリースする。
また、Softricityの買収によってアプリケーションレベルでの仮想化も実現する。同社の「SoftGrid Desktop Virtualization Platform」は、ほぼすべてのWindowsアプリケーションをサーバーのサービス化して、クライアントから利用可能にするもので、ストリーミング配信にも対応する。Softricityの買収時期や金額については明らかにしていない。
Microsoftは今年4月、Windows Server 2003向け仮想技術「Virtual Server 2005 R2」の無償ダウンロード提供を開始しており、同技術をベースに構築した仮想化環境をLonghornへ容易に移行できるようにする。機能強化した「Virtual Server 2005 R2 Service Pack1」の正式版は、2007年第1四半期にリリースの予定。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
プレスリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/features/2006/may06/05-22Virtualization.mspx
( Infostand )
2006/05/24 08:46
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