中国のLenovo(聯想集団)が5月25日(現地時間)発表した2005/2006会計年度(2006年3月期)の通期決算によると、純利益は1億7300万香港ドル(約2200万米ドル)で前期比85%減と大幅に縮小した。米IBMからのPC事業買収の費用と、その後のリストラ費用が響いた。
売上高は同約4.6倍の1036億香港ドル(約133億5700万米ドル)で、EBITDA(利払い・税・償却前利益)は同2.5倍の30億香港ドル(約3億8700万米ドル)。PC事業の買収で大幅な増収となり、PC出荷台数は同11%増を記録した。
同時に発表した第4四半期決算は、9億300万香港ドル(約1億2000万米ドル)の純損失。PC事業買収に伴うリストラ費5億4300万香港ドル(約7000万米ドル)を計上したほか、新製品と世界的なブランド強化に投資したことも影響したという。
第4四半期の中国でのPC出荷台数は前年同期比31%増だったが、米国地区は横ばい、中国を除くアジア太平洋地域、EMEA(欧州、中東、アフリカ)地域の両地域はマイナスとなった。全体の売り上げの約35%が中国市場からという。
Lenovoは2005年5月、17億5000万米ドルを投じたIBMのPC事業の買収を完了、「ThinkPad」と「Lenovo」ブランドで展開している。
米Gartnerが4月に発表した2006年第1四半期の世界PC市場調査書によると、Lenovoはシェア6%で世界第3位。成長率は前年同期比10.5%で、業界平均の13.1%を下回っている。
■ URL
Lenovo
http://www.lenovo.com/
プレスリリース(英文)
http://www.lenovo.com/news/us//en/2006/05/results.html
( Infostand )
2006/05/26 08:59
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