英Canonicalと米Sun Microsystemsは5月30日(現地時間)、CanonicalのLinuxディストリビューション「Ubuntu」の次期版で、SunのUltraSPARC T1をサポートすると発表した。同プロセッサをサポートする初のLinuxディストリビューションとなる。6月1日リリースの予定。
UbuntuはデスクトップLinuxとして人気を獲得しているが、次期版「Ubuntu 6.06 LTS(Long Term Support)」(開発コード名・Dapper Drake)では、エンタープライズ向けのサーバーエディションを投入してサーバー市場に参入する。
Ultra SPARC T1は、各コアが同時に4スレッドまで実行可能なマルチコアプロセッサで、低消費電力も特徴。Sunは現在、同プロセッサを搭載したサーバーとして、「Sun Fire T1000」「同T2000」を販売している。
Sunは、オープンソース活動の一環として、「OpenSPARC Project」の下でUltraSPARCの技術仕様を公開しており、Canonicalの開発者はこれを利用して、迅速に移植作業をできたという。
Sunは、5月初めに米サンフランシスコで開催した「JavaOne 2006」に、Ubuntuの創始者、Mark Shuttleworth氏を招くなど、提携の可能性を示唆していた。
Ubuntu 6.06 LTSは現在、RC版の状態。Canonicalによる技術サポートは、1サーバーあたり年間700米ドルから。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
英Canonical/Ubuntu
http://www.ubuntu.com/
米Sunのプレスリリース(英文)
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2006-05/sunflash.20060530.1.xml
( Infostand )
2006/05/31 08:54
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