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米VMware、仮想化ソフトウェア最新版「VMware Infrastructure 3」


 米EMC傘下のVMwareは6月5日(米国時間)、インフラ仮想化ソフトウェアスイートの最新版「VMware Infrastructure 3」を正式に発表した。“第3世代”の製品として包括的な仮想化ソフトウェアを目指した。Starter、Standard、Enterpriseの3バージョンで展開し、今月中に出荷を開始する。

 VMware Infrastructure 3は、サーバーやストレージなどのインフラ仮想化のための各種機能を含むスイート製品。仮想化プラットフォーム「VMware ESX Server」、管理ソフトウェア「VMware VirtualCenter」に加え、新機能として、分散ファイルシステムソフトウェア「VMware VMFS」、分散リソーススケジューラ「VMware DRS」、アプリケーションの高可用性機能「VMware High Availability(HA)」、バックアップ「VMware Consolidated Backup」の4機能が加わった。

 VMFSによって異機種混在環境ストレージにおけるリソース仮想化が可能となった。また、ESX Serverの付加機能であるVirtual SMPでは、最大4プロセッサシステム上で仮想マシンを動かすことができ、各仮想マシンのメモリサポートも16GBに拡大した。ストレージではiSCSI SAN、NASをネイティブでサポートし、出先機関などのストレージの仮想化も可能となった。このほか、電源管理機能を強化して省電力化を図った。

 VirtualCenterでは、前バージョンの3倍の数のホストと仮想マシンを管理できる。DRSとVMotionにより、ハードウェアのリソースを動的に最適化しながら配分できるという。HAでは、ハードウェア障害時に自動で仮想マシンを探し、アプリケーションの可用性を高める。Backupは、中央のサーバーにオフロードバックアップする機能で、運行環境でも安全にデータのバックアップができるという。

 業界標準のハードウェアなら事実上すべてサポートできるとしている。OSはWindowsの各バージョン、Linux、NetWare、Solarisなど。米Microsoftの「Microsoft Virtual Server」、同Virtual PC、米Symantecの「Symantec LiveState Recovery」で作成された仮想マシンを運行できる。

 価格は、Starter版が2プロセッサあたり1,000ドル、Standard版が2プロセッサあたり3,750ドル、Enterprise版が2プロセッサあたり5,759ドル。



URL
  VMware
  http://www.vmware.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www.vmware.com/news/releases/vi3.html


( Infostand )
2006/06/06 08:44

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