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2005年世界ミドルウェア市場は7%増の85億ドル、Oracle急伸


 米Gartnerは6月8日(米国時間)、2005年の世界のアプリケーション統合およびミドルウェア(AIM)の市場規模が前年比7.1%増の85億ドルだったとの調査結果を発表した。ベンダー別シェアは米IBMが安定してトップの座を維持したが、3位の米Oracleが成長率39.6%で大きく伸びたのが目立った。

 アプリケーションサーバー、統合サーバーなどのミドルウェアが対象で、ソフトウェアライセンス、アップデート、サブスクリプションを含む全ソフトウェアの売り上げを集計。増加しているオープンソースソフトを反映させるためライセンス売り上げ以外のものを合わせた。

 ベンダー別では、IBMがシェア37.2%を獲得して、前年に引き続き首位を確保。2位以下は、米BEA Systems(14.5%)、Oracle(8.7%)、米Microsoft(4.7%)、米Tibco Software(3.7%)の順となった。IBMとBEAで過半数を押さえている。

 成長率では、Oracleが39.6%増、Microsoftは13.4%増の2ケタ成長を記録。それぞれシェアを2ポイント、0.3ポイント伸ばした。

 Gartnerによると、トップのIBMは、MOM(メッセージ指向ミドルウェア)や統合スイートなどが強く、市場をリードしているものの、BtoB統合、ESB(エンタープライズサービスバス)などで激しい競争に直面しているという。

 地域別の構成比は、米国が41%、EMEA(欧州、中東、アフリカ)が35%、日本とアジア太平洋が18%だった。



URL
  米Gartner
  http://www.gartner.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www.gartner.com/press_releases/asset_153343_11.html


( Infostand )
2006/06/09 08:59

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