米Oracleは6月26日(米国時間)、買収した米PeopleSoftの業務アプリケーションプラットフォームの最新版「PeopleSoft Enterprise Release 9」のリリースを発表した。製品自体の機能強化に加え、Oracleのミドルウェア機能を活用できるのが特徴。また同社は、既存顧客の投資を保護することを重ねて強調した。
最新版では、内部統制、CRM、パフォーマンス管理、SCM、資産運用管理などの機能を強化。たとえばSCMでは、KPI(重要目標達成指標)を事業活動と連携させることで、さらに情報を得られるようになるという。業界別機能も充実させ、公共機関、ヘルスケア、財務サービスなど、各業界に特化した機能を提供する。
このほか、来年リリースを予定しているミドルウェアプラットフォーム「Oracle Fusion」との統合も特徴。データベース、各種アプリケーションの統合が容易になるほか、Oracle XML Publisher、Oracle Customer Data Hub、Oracle Business Activity MonitoringなどのOracle技術を利用できるという。
また、同プラットフォーム上で動く最初のモジュールとして認証・コンプライアンスの「PeopleSoft Enterprise Learning Management 9.0」も合わせて発表した。
Oracleはすでに、「Application Unlimited」として、同社が買収したベンダーの顧客に対し無期限でサポートを提供する取り組みを開始しているが、今回PeopleSoft専門の組織を立ち上げた。PeopleSoft製品のサポート、開発、リリースなどを担当し、元PeopleSoftの開発のベテラン、Doris Wong氏が統括する。
■ URL
米Oracle
http://www.oracle.com/
プレスリリース(英文)
http://www.oracle.com/corporate/press/2006_jun/psft-ent9.html
( Infostand )
2006/06/27 08:54
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