半導体メーカーの米Marvell Technology Groupは6月27日(米国時間)、米Intelから「XScale」ブランドの通信・アプリケーションプロセッサ事業を買収することで合意したと発表した。買収金額は約6億ドル。Intelは同事業を売却して、サーバー、パソコン向けプロセッサなどの主力事業にフォーカスする。
Marvellが買収するのは、PDAやスマートフォンなどハンドヘルド機器向けのプロセッサ事業。製品としては、カナダのResearch in Motion(RIM)が一部の「Blackberry」に搭載している「PXA9xx」(開発コード名:Hermon)、米Palmの「Treo」が採用する「PXA27x」(同:Bulverde)などがある。
Marvellは、スマートフォン向けプロセッサ事業を強化できるとしている。一方のIntelは、同事業の売却後、コア事業であるサーバー、パソコン向けプロセッサ、WiMAXやWiFiなどの無線技術といった主力事業に注力する。
買収手続きは規制当局の承認を得て、4~5カ月後に完了する見込み。両社によると、Marvellが製造委託先を見つけるまでの間、Intelが既存製品の製造を続行し、顧客への提供に支障ないようにするという。
■ URL
米Marvell Technology Group
http://www.marvell.com/
米Intel
http://www.intel.com/
プレスリリース(英文)
http://www.marvell.com/press/pressNewsDisplay.do?releaseID=581
( Infostand )
2006/06/28 08:54
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