米IBMは7月10日(米国時間)、Linuxをフルサポートしたコラボレーションソフトウェア「IBM Lotus Notes on Linux」をリリースした。最新バージョンの「Lotus Notes 7」の一部として提供、既存ユーザーは無償でダウンロードできる。
Lotus Notes on Linuxは、オープンソースの開発プレームワーク「Eclipse」をミドルウェアとして、Lotus Notesの電子メールなどのメッセージ、カレンダーやスケジュールなどの機能や各種アプリケーションが利用できる。「デスクトップLinuxをサポートする業界初のビジネスグレード・コラボレーションソフト」という。
サポートするOSは「Red Hat Enterprise Linux 4, Update 3」で、3カ月以内に、米Novellの「Novell SUSE Linux Desktop for Enterprise 10」にも対応させる予定だ。
また、Eclipseは開発中の次期Lotus Notes“Hannover”(開発コード名)でもベースとなる。これにより、開発者は複数のプラットフォームで動くアプリケーションを作成できるという。
デスクトップLinuxは、コスト効果、柔軟性などから、アプリケーション開発などの用途でのニーズが高まっており、IBMはLotus NotesをLinux対応にすることで、これに応えるとしている。同社はメインフレームサーバーなどでLinuxを積極的にサポートしてきており、デスクトップLinuxの提供によってエンドツーエンドでLinuxを支援する。Lotus Notes on Linuxは、同社が展開中のLinux移行キャンペーン「Migrate to the Penguin」とも連動させる。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
プレスリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/19940.wss
( Infostand )
2006/07/11 08:54
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