米AMDは7月24日(米国時間)、カナダのATI Technologiesを買収することで同社と合意したと発表した。買収金額は約54億ドルで、現金42億ドルと株式交換で支払う。両社はともに米Intelと競合しており、新会社はIntelにとっては強力なライバルとなりそうだ。
ATIはグラフィックスチップ、チップセットの大手で、消費者家電に強い。マイクロプロセッサが中心のAMDにとっては、補完関係になると両社は説明している。AMDはATIを傘下に収めることで、2008年以降、汎用、メディア向け、データ向け、グラフィック向けなど用途別プラットフォームを提供できるとしており、特に、モバイルコンピュータ、家電などの市場を挙げている。
新会社の規模は年商73億ドルでIntelの約5分の1。ATIはAMDのATI事業部として運営され、ATIのDave Orton社長兼CEOが同事業部の執行副社長に就任する。手続きは、ATIの株主、規制当局の承認を得て、年内に完了の見込み。
■ URL
米AMD
http://www.amd.com/
加ATI Technologies
http://www.ati.com/
米AMDのプレスリリース(英文)
http://www.amd.com/us-en/Corporate/VirtualPressRoom/0,,51_104_543~110899,00.html
( Infostand )
2006/07/25 08:39
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