米連邦取引委員会(FTC)は8月2日(米国時間)、半導体開発会社の米Rambusに対し反トラスト法(独占禁止法)違反の裁定を下した。DRAM市場を違法に独占したと認めたもので、今後、同社に適切な是正措置を求めてゆく。
FTCによると、同社は「欺まん的行為によって標準化プロセスをゆがめ」、DRAMに組み込まれている4つのメモリチップ技術について不当に市場を独占したという。裁定は5人の委員の全員一致で決まった。
FTCは2002年6月、Rambusがメモリ標準化団体「JEDEC」(Joint Electron Device Engineering Council)のメモリ標準化プロセスで、特許関連情報を自社に有利になるよう意図的に隠したとして、反トラスト法の審判手続を開始。この時は2004年2月に棄却された。
なお、Rambusは取得した特許を侵害されたとして、韓国のHynix Semiconductor、米Micron Technologiesなどを訴えている。すでに多額のライセンス料を払っているメモリ企業も多く、大きな影響がありそうだ。
■ URL
FTC
http://www.ftc.gov/
米Rambus
http://www.rambus.com/
プレスリリース(英文)
http://www.ftc.gov/opa/2006/08/rambus.htm
( Infostand )
2006/08/03 09:05
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