米IBMは8月3日(米国時間)、資産・サービス管理ソフトウェアの米MRO Softwareを買収することで合意したと発表した。買収額は約7億4000万ドルで、現金で支払う。当局の承認をへて、年内に完了の見込み。
MROは、機器、工場、ITハードウェアなどの物理的資産とソフトウェアを、購入から保守まで一貫して管理できるツールを提供している。製薬、エネルギー、通信などさまざまな業界で利用可能で、システムとの統合性に優れているのが特徴。これまでもIBMとパートナー関係にあった。
買収後は、MROのソフトウェアはIBMのTivoli製品に統合され、IBMのソフトウェア部門Tivoliの下で独立した事業部として運営される。IBMは資産管理分野を強化し、機能だけでなく、サービス部門のIBM Global Serviceでのコンサルティングなどサービス面も併せて強化する。
資産管理ソリューション分野では、米Hewlett-Packardも7月下旬に米Mercury Interactiveを約45億ドルで買収すると発表している。また、IBMは前日の8月2日にも、金融業界向けSOA構築ツールの米Webify Solutionsの買収を発表したばかりで、買収戦略によりソフトウェア事業を拡充している。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
プレスリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/20062.wss
( Infostand )
2006/08/04 08:45
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