米NovellとLenovoは8月15日(米国時間)、Linux OS対応のThinkPadノートPCを販売開始すると発表した。モバイルワークステーション「ThinkPad T60p」に、デスクトップLinuxであるSUSE Linux Enterprise Desktop(SLED) 10を搭載して提供する。価格は、14型液晶モデルが3099ドルから、15型液晶モデルが3199ドルから。
ThinkPad T60pは、Core Duo T2600(2.16GHz)を搭載するモバイルワークステーション。GPUにATI Mobility Fire GL V5200を採用しており、3D処理機能などに強い製品として提供されている。
一方SLED 10は、Novellが提供するデスクトップ向けディストリビューションで、3Dデスクトップ環境の「Xgl」を新たにサポート。オフィススイート「OpenOffice 2.0 Novell Edition」やコラボレーションツール「Evolution」、デスクトップ検索ツール「Beagle」、マルチメディアプレーヤー「Banshee project」なども搭載する。
Lenovoでは、SLED 10搭載モデルの提供開始に伴い、一部のThinkPad T60pを購入したユーザーに対して、ヘルプセンターによるサポートサービスをはじめて提供する。ヘルプセンターでは、一部のThinkVantage Technology、ドライバ、基本Linux構成、ハードウェア関連などについてのサポートを行うとのこと。また、サポートサイト上でドライバやユーティリティを提供するとともに、SLED 10を利用するユーザーがソフトウェアの更新をダウンロードできるようにするとしている。
■ URL
米Novell
http://www.novell.com/
Lenovo
http://www.lenovo.com/
プレスリリース(日本語抄訳)
http://www.novell.com/ja-jp/pressrel/2006/20060816_1.html
( 石井 一志 )
2006/08/18 14:14
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