無線LAN機器の相互接続性を認定する業界団体、Wi-Fi Allianceは8月28日(米国時間)、次世代規格IEEE 802.11nの認定プロセスを変更し、標準完成前の製品を認定する「プレ認定」を2007年前半にスタートすると発表した。二段階方式にすることで、最終版完成前から出ている製品にも一定の保証を与え、ユーザーの混乱を防ぐ。
新しい無線LAN規格、802.11nは当初、2006年内に標準が完成する予定だったが、標準を策定するIEEE(米国電気電子学会)で、ドラフトの修正などで作業が遅れ、現在、最終版の完成は2008年第1四半期にずれ込む見込みとなっている。
その一方で、すでにドラフト仕様に基づいた802.11n製品が市場に登場している。Wi-Fi Allianceでは、こうした機器のためにプレ認定フェイズを設けて、一定の保証を与えることで、ユーザーがいち早く購入する際の目安として活用してもらう。
フェイズ1といわれるプレ認定では、802.11nの仕様のうち重要および固定したと考えられる部分に準拠した製品を認定する。認定製品は、通常のロゴとは違って事前認定であることがわかるロゴをつける。フェイズ2は、これまで通り完成した仕様に準拠した製品を認定し、プレ認定製品との相互接続性も実現するという。フェイズ2は、仕様が完成した時点でスタートする。
■ URL
WiFi-Alliance
http://www.wi-fi.org/
プレスリリース(英文)
http://www.wi-fi.org/news/pressrelease-082906-80211n/en/
( Infostand )
2006/08/30 08:55
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