米IBMは10月4日(米国時間)、メインフレーム戦略を強化して、使いやすさを向上させる計画を発表した。自動化やインターフェイスの改良などによって、システム管理者やプログラマーが簡単に扱えるようにする。2011年までの5年間に約1億ドルを投資するとしている。
メインフレームの使いやすさの向上と、アプリケーション開発・実装の簡素化の2点を主な目標として、全社的に改良に取り組む。具体的には、1)コンフィギュレーションチェックの自動化、2)ユーザーインターフェイスの改良、3)ソフトウェア資産管理技術の改善、4)開発環境の改良―の4分野にフォーカスする。
同時に発表した最新メインフレームOS「IBM z/OS V1R8」にも簡素化を盛り込んだ。たとえば、稼動状況をモニタリングして推奨コンフィギュレーションをアドバイスする「The IBM Health Checker for z/OS」、GUI管理画面でリアルタイムのシステム管理を行う「Tivoli's IBM OMEGAMON z/OS Management Console」などのツールを搭載。
また、ハードウェア・コンフィギュレーションツールの「Hardware Configuration Manager(HCM)」では、ウィザード方式でI/O定義ファイルのインポート・エキスポートが可能となり、レポート機能へのアクセスを統合することで、ボトルネックの検出・解決を迅速にできるという。
メインフレームは一時期下降線をたどったが、Linuxサーバーとの組み合わせやサーバー統合などのトレンドを受け、再び注目を集めている。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
プレスリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/20384.wss
( Infostand )
2006/10/05 08:54
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