ベンチャー企業の米PANTA Systemsは、データハンドリング機能を強化してハードウェアの利用効率を高めたサーバープラットフォーム「PANTAmatrix」をこのほど発売した。金融、学術・研究分野などのHPC市場を狙う。x86べースで、各種LinuxとWindows(32ビット/64ビット版)をサポートする。
PANTAmatrixは、8Uのエンクロージャーにスイッチ、ブレードサーバーなどのモジュールを組み合わせたもので、最大で9000CPUをサポートする。最大2台のスイッチモジュールに8台のブレードを搭載可能。
各ブレードサーバーは、デュアルコアOpteronを最大4基搭載可能で、メモリは64GB、毎秒6GBのI/O接続を実現するという。モジュール間はHyperTransportで接続し、動的に設定できる。PCI-Expressをベースとした米NVIDIAのグラフィックプロセッサを2基搭載するグラフィックモジュールとも、HyperTransportで接続できる。
I/O性能を強化することで、ノードあたり毎秒最大12GB、ストレージモジュールあたり毎秒最大800MBのデータを取り扱い可能。I/Oインフラとの接続には業界標準のInfiniBandを利用、ノードとストレージ、FibreChannel、Ethernetとを接続する。
管理ソフトウェア「PANTAmatrix System Manager」でモジュールの設定、プロビジョニングなどシステム全体の管理が容易できるという。価格は50,000ドルから。
■ URL
米PANTA Systems
http://www.pantasys.com/
プレスリリース(英文)
http://www.pantasys.com/news_and_events/pr_101906.html
( Infostand )
2006/10/30 09:03
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