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MicrosoftとNovellが提携、LinuxとWindowsの相互運用性を実現へ
米Microsoftと米Novellは11月2日(米国時間)、両社製品の相互運用性拡大に向け、技術、特許、事業の各分野で提携したと発表した。期間は少なくとも2012年まで継続する。Microsoftは今後、WindowsとLinuxの混合環境を求めるユーザーに、Novellの「SUSE Linux」を推奨する。
技術面では主に、サーバー仮想化、サーバー管理におけるWebサービス、ドキュメントフォーマットの3分野を対象とする。両社によると、今後、共同研究施設を立ち上げ、技術者が仮想化ソリューションの構築・検証、ドキュメントフォーマットの互換性(Microsoft OfficeとOpenOffice間)の検証に取り組む。Webサービスでは、Novellの「eDirectory」とMicrosoftの「Active Directory」の連携を容易にすることで、WindowsとSUSE Linux環境で混合環境を管理しやすくするという。
特許面では、互いのユーザーに対して特許訴訟を起こさないことを約束する。これには、個人レベルでopenSUSE.orgに参加するオープンソース開発者、報酬を受けていない趣味ベースの開発者も含まれるという。
事業面では、両社が共同で開発したソリューションの営業・マーケティングで協力する。MicrosoftはNovellのSUSE Linuxを推奨するほか、「SUSE Linux Enterprise」の保守・サポートが受けられるクーポン券をNovellから購入する。Microsoftは年間約7万枚のクーポンを顧客に提供する予定という。
MicrosoftとNovellは、Novellが独SUSEなどを買収してオープンソース企業に転身する前から、主としてネットワークOS市場でライバル関係にあった。両社は、独占禁止法違反訴訟でも戦ったことがある。
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URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
米Novell
http://www.novell.com/
相互運用性に関するページ(英文)
http://www.microsoft.com/interop/msnovellcollab/default.mspx
Microsoftのプレスリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2006/nov06/11-02MSNovellPR.mspx
( Infostand )
2006/11/06 09:11
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