米Red Hatは11月17日(米国時間)までに、主力製品のLinuxサーバーOSの次期バージョン「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 5」のベータ2をリリースした。仮想化技術の統合が最大の特徴。Red Hat Networkでダウンロード提供している。正式版のリリースは2007年初めを予定している。
開発期間に2年間を費やしたという新バージョンで、パフォーマンス、セキュリティ、柔軟性を強化した。ベータ2ではLinuxカーネル2.6.18を採用している。
仮想化技術の統合と可用性が最大の特徴で、Itanium 2を含めてオープンソースの仮想化技術「Xen」をサポートし、サーバーとストレージを仮想的に運用・管理できる。また、クラスタ機能との連携も可能で、x86サーバー環境でのLinux仮想化技術を大幅に改善するとしている。
可用性では、「Red Hat Cluster Suite」によりアプリケーションレベルと仮想マシンレベルでフェイルオーバーに対応。また、「Red Hat Global File System」「Cluster Logical Volume Manager」により、ゲストシステムとアプリケーションデータを安全に共有できるという。
正式版ではデスクトップ機能の改善、最新のアプリケーション開発ツールなども盛り込む。
■ URL
米Red Hat
http://www.redhat.com/
プレスリリース(英文)
http://www.redhat.com/about/news/prarchive/2006/rhel5beta2.html
( Infostand )
2006/11/20 09:09
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