米Red Hat傘下の米JBossは11月20日(現地時間)、SOAの実装でコンポーネント間を仲介する「JBoss ESB(Enterprise Service Bus)4.0」を発表した。同社のWebサイトでリリース候補版を公開している。コミュニティ版は12月にリリース予定で、Red Hatサブスクリプションでのサポートは2007年の予定。
JBoss ESBは、アプリケーション、ビジネスサービス、ビジネスコンポーネント間のインタラクションを仲介するビジネスプロセスの自動化のための技術。同社がミドルウェア製品スイートとして提供している「JBoss Enterprise Middleware Suite(EMS)」の一部となる。SOAプラットフォームを拡充し、Red Hatの仮想化技術などとの統合も図る。
プラグイン可能なアーキテクチャで、サブシステムを容易に追加・交換が可能。「JBossMQ」などの各種JMS(Java Message Service)、FTP、HTTP、電子メールと各種メッセージ技術をサポートし、データフォーマット変換エンジンを備える。ビジネスルールエンジンの「JBoss Rules」やXPathに基づいたコンテンツベースのルーティングも可能という。
同社が寄贈を受けたESB技術「Rosetta ESB」とJBoss EMSをベースに、LGPL(GNU Lesser General Public License)下で公開される。Linux、Solaris、Windowsをサポートした。
同社によると、今後、JBoss EMSにビジネスプロセス管理およびワークフローエンジン「JBoss jBPM」を拡充することで、ビジネスプロセス自動化のプラットフォームを完成できるという。ドイツ・ベルリンで開催中のJBOSS WORLDで発表した。
■ URL
JBoss
http://www.jboss.com/
JBoss ESB 4.0
http://www.jboss.com/products/esb
プレスリリース(英文)
http://www.jboss.com/pdf/press/esb4.pdf
( Infostand )
2006/11/21 08:59
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