米Hewlett-Packardは11月29日(米国時間)、データセンターの新しい冷却システム「HP Dynamic Smart Cooling」を発表した。エアコンをセンサーと効率よく連動させることで、冷却コストを最大45%削減できるという。2007年第3四半期に提供開始の予定。
HP Labsが4年がかりで開発した消費電力管理システム。サーバーのラック取り付けた温度センサーが室温の変化情報を中央モニタリングシステムに送り、付近のエアコンに指令が行くという仕組みだ。サーバーの熱放出による温度の変化にリアルタイムで対応し、冷却コストを20%~45%削減できるという。
空気の流れの計測やシステムのレスポンス向上に独自技術を開発した。同社のブレードアーキテクチャ「HP BladeSystem c-Class」のほか、標準的なIT機器で利用できる。また、ほとんどのエアコン、ビル管理システムのインターフェイスにも対応しているという。
HPはDynamic Smart Coolingの推進にあたって、パートナーイニシアティブ「Data Center Solution Builder」も発表した。アーキテクチャ、開発など、データセンター構築にかかわる企業と協力して、Dynamic Smart Coolingの採用を促進する。
■ URL
米Hewlett-Packard
http://www.hp.com/
プレスリリース(英文)
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2006/061129xa.html
( Infostand )
2006/11/30 08:34
|