アイルランドのIona Technologiesは12月4日(現地時間)、オープンソースの大規模システム向けエンタープライズサービスバス(ESB)「Celtix Enterprise」を発表した。同社のWebサイトから無料でダウンロードできる。Ionaはトレーニング、コンサルティング、サポートなどのサービスをサブスクリプション方式で提供する。
Javaミドルウェアを提供していたIonaは、オープンソース企業に転身を図っており、オープンソースによる包括的なSOAインフラの提供を目指している。「Celtix」はオープンソース団体ObjectWebにIONAがコードを提供し、ObjectWebのプロジェクトとして開発されてきた。
ESBはビジネスサービス(アプリケーション)を相互に連携させるためのメッセージバス技術で、SOA実装の基盤となる。Celtix Enterpriseは、Apache Software Foundationの「CXF」「Qpid」、Eclipse Foundationの「SOA Tools Platform Project」などを取り入れ、大規模システム向けのESB機能を提供する。
フレームワーク「Celtix Advanced Service Engine」は軽量なモジュール形式のサービスエンジンで、JAX-WS(Java API for XML Web Services)をサポートし、Javaコードを自動的にWebサービスに変換する。メッセージングインフラでは、QpidのAMQP(Advanced Message Queuing Protocol)実装を基盤に、複数のメッセージングパターンをサポートする。
■ URL
Iona Technologies
http://www.iona.com/
Celtix Enterpriseダウンロード
http://www.iona.com/solutions/opensource/
プレスリリース(英文)
http://www.iona.com/pressroom/2006/20061204a.htm?WT.mc_id=1234678
( Infostand )
2006/12/05 08:32
|