フリーソフトウェアを推進する非営利団体、Free Software Foundation(FSF)は12月15日(米国時間)、Windows Vistaに対抗するキャンペーンサイト「BadVista.org」を開設した。FSFの「フリー(自由な)ソフトウェアの利用者の権利を守る」という立場に反するものとして、「Vistaはユーザーの権利を奪う」と主張していく。
FSFのプログラム管理者、John Sullivan氏は「Windowsはアップグレードを装って高く売りつけられるもの」「明らかにプロプライエタリで、非常に制限的で、拒絶すべきである。Vistaの“新機能”はさらなる制限を隠したトロイの木馬だ」と述べ、Vistaがユーザーに及ぼす“有害性”を主張してゆくとしている。
BadVista.orgでは、Vistaで加わった新機能について、仕組みやその影響を明らかにしていくという。たとえば、ユーザーのコントロールを奪うものとして、正規品認証システムなどを挙げている。
キャンペーンでは支援者を集め、Vista関連のニュースを収集するなどの活動を行う。BadVista.orgには、フリーソフトウェアの採用を促すゲートウェイとしての役割も持たせ、また、代替の選択肢として、フリーソフトウェアのOS「gNewSense」などがあることを伝えていくという。
FSFは、デジタル著作権管理技術(Digital Rights Management)についても、「Digital Restrictions Management」(デジタル制限技術)だとして反対キャンペーンを展開している。
■ URL
Free Software Foundation(FSF)
http://www.fsf.org/
BadVista.org
http://badvista.org/
プレスリリース(英文)
http://www.fsf.org/news/badvista-launch
( Infostand )
2006/12/19 08:25
|