調査会社の米Evans Dataは12月20日(米国時間)、開発現場でのSOAの利用が着実に増えているとする調査報告を発表した。40%以上のSOAプロジェクトが3カ月以内に完了するなど、多くの企業がSOAのメリットを体感し始めているという。
それによると、「40以上のWebサービスを運用環境で利用している」と回答した企業は2年で倍増。同社は、この1年でさらに倍増すると見込んでいる。また、SOAプロジェクトの40%以上が3カ月で完了しており、1年前の2倍となっていた。「SOAはパイロット段階から実装段階に進んでおり、生産性も向上している」(同社)という。
SOAの開発環境は米Microsoftの.NETとJavaの2つが代表的だが、利用比率はほとんど同じという。今後SOAの実装が増えるにつれて、JavaとC#(.NETが用いる開発言語)の市場シェアも増加するとみている。
このほか、Webサービス開発者の半数が「Ajax(Asynchronous JavaScript and XML)を利用中・または今後1年以内に利用する計画」と回答、6カ月前の45%から増えていた。
また、SOA開発・実装における課題では、「ROIの測定」が最も多く、次に「社内の理解を得ること」だった。
報告書「2006 Web Services Development Survey」によるもの。
■ URL
米Evans Data
http://www.evansdata.com/
プレスリリース(英文)
http://www.evansdata.com/n2/pr/releases/WinterWebServ06.shtml
( Infostand )
2006/12/22 10:42
|