米MicrosoftがWebブラウザでのRSS(Really Simple Syndication)の利用に関する2件の特許を申請していることが分かった。米特許商標庁の12月21日(米国時間)の申請公開で明らかになったもので、同社が技術を囲い込む意図で申請したとの見方も出ている。
特許申請は同社が2005年6月21日に行っていたもので、1)Webブラウザ内でWebサブスクリプションを見つけ、利用する技術 2)コンテンツシンジケーションプラットフォーム―の2件。
1)は、Webブラウザでフィードを発見したり利用できる技術で、ユーザーがAPIを経由して新しいフィードを発見したり、管理・閲覧する手法、フィードへの購読リストを保存する手法などが含まれる。2)は1)で利用されるプラットフォームとなる。ともに、RSSプラットフォームの呼び出しや利用が含まれている。
RSSは、ブログの購読などWebサイトの新着情報を収集するための技術。さまざまなRSSリーダーが無料で提供されており、Microsoftも最新Webブラウザ「Internet Explorer 7」で、ブラウザを利用したRSSフィードの購読機能を提供している。
この特許申請について、同社の技術囲い込みを懸念する声が出ている。RSSの開発者の1人であるDave Winer氏は自身のブログで、「おそらく、Microsoftは最終的にRSSの利用に対して課金をする目的ではないか。RSSの成功に関係する技術に貢献した人々は(Microsoftの特許申請の動きを)非難すべきだ」と記している。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
米特許商標庁が公開した特許申請書(英語)
http://appft1.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO1&Sect2=HITOFF&d=PG01&p=1&u=%2Fnetahtml%2FPTO%2Fsrchnum.html&r=1&f=G&l=50&s1=%2220060288011%22.PGNR.&OS=DN/20060288011&RS=DN/20060288011
http://appft1.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO1&Sect2=HITOFF&d=PG01&p=1&u=%2Fnetahtml%2FPTO%2Fsrchnum.html&r=1&f=G&l=50&s1=%2220060288329%22.PGNR.&OS=DN/20060288329&RS=DN/20060288329
Dave Winer氏のブログ
http://www.scripting.com/2006/12/21.html
( Infostand )
2006/12/25 09:46
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