欧州で発生した暴風雨の速報を装ったワームが世界中に急拡大しているとして、フィンランドのF-Secureが1月19日(現地時間)、警告を発した。「Small.DAM」と名付けられたワームはトロイの木馬を仕掛けるようになっており、ユーザーに添付ファイルを開かないよう注意を呼びかけている。
Small.DAMは北部ヨーロッパで1月中旬に発生して死者も出た大規模な暴風雨を利用したワーム。「230 dead as storm batters Europe(欧州で暴風雨発生、230人が死亡)」などの電子メール件名でユーザーの関心を引き、添付ファイルを開くとトロイの木馬がダウンロードされるという仕組みだ。添付ファイルは「Read More.exe」などの名称で、トロイの木馬が仕掛けられたコンピュータは、スパムやフィッシング攻撃の踏み台になる。
F-Secureによると、このワームは暴風雨の発生直後に登場、F-Secureのマレーシアにあるラボで欧州時間1月19日明け方に確認したという。同社によると、今回のワームのように、天気など実際のニュースとタイミングをあわせる手法は珍しいとしている。
■ URL
フィンランドF-Secure
http://www.f-secure.com/
プレスリリース(英文)
http://www.f-secure.com/f-secure/pressroom/news/fs_news_20070119_1_eng.html
( Infostand )
2007/01/22 09:04
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