Open Source Development Labs(OSDL)とFree Standards Group(以下、FSG)は1月22日(米国時間)、両者を統合して「The Linux Foundation」を設立すると発表した。統合は、両組織のメンバーによる議決を経て、2月初めには完了する見込み。
今回統合される両団体はいずれも、Linux標準化活動を推進する非営利団体。Linux業界の主要企業、開発コミュニティグループ、大学、エンドユーザー企業など70以上の企業・団体が新団体のメンバーになる見込みで、富士通、日立、HP、IBM、Intel、NEC、Novell、Oracleの各企業が、創設プラチナメンバーとして参加する。組織のトップであるExecutive Directorには、FSGのExecutive Directorを務めていたJim Zemlin氏が就任する予定。
The Linux Foundationでは、Linux開発者のLinus Torvaldsや、ほかの主要なカーネル開発者を引き続き支援する。また、Linux市場の拡大に向け、オープンソース開発そのものと同じようなリソース共有戦略をとって、プラットフォーム開発に向けた協調を行っていくとのこと。
具体的には、Linuxの商標管理や、開発者に対する知的財産権関連の法的保護の提供、Linux標準化のサービスとサポートの提供、協調とプロモーションのための中立的な話し合いの場の提供、などが挙げられている。
■ URL
The Linux Foundation(英語)
http://www.linux-foundation.org/
OSDLジャパン
http://www.osdl.jp/
ニュースリリース(日本語抄訳)
http://www.osdl.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=24
( 石井 一志 )
2007/01/23 11:46
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