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電子商取引、リスクが最も高い国はナイジェリア-米調査


 電子決済ソリューションの米CyberSourceは1月31日(米国時間)、電子商取引(EC)のリスクに関する年次調査を発表した。オンライン商店が取り引きする際に「最もリスクが高いと感じる国」は3年連続でナイジェリアがトップ。北米地区の都市ではニューヨークが1位だった。

 ナイジェリアを「リスクが高い」としたのは回答者の31%にのぼった。2位はロシアで9%。ロシアは2004年から少しずつポイントを上げている。3位は英国、インドネシア、メキシコが6%で並んだ。英国とメキシコは昨年の4%から上昇し、インドネシアは今回初のランクイン。6位にはガーナ、ベトナム(ともに4%)、8位には中国(3%)と続いている。

 北米地区の都市では、ニューヨークが9%で3年連続トップ。ただし、比率は2004年(26%)から徐々に下がっている。2位はマイアミ(7%)、3位はロサンゼルス(6%)、4位はカナダ・モントリオール(2%)だった。

 同社によると、ナイジェリアを除いて、詐欺など不正行為のリスクは世界全体に分散しているという。オンライン商店が感じているリスクはここ3年間大きな増減は見られず、近年の傾向として、リスクから身を守るため詐欺対策ツールを導入する業者が増えている。中でも、発注者の地理情報を提供するツールが人気で、2006年は米国での導入比率は35%(前年25%)に高まっているという。

 調査は、2006年9月から10月に、詐欺行為のリスクを感じる国・都市についてオンライン商店を対象に聞いた。



URL
  米CyberSource
  http://www.cybersource.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www.cybersource.com/news_and_events/view.xml?page_id=1567


( Infostand )
2007/02/01 09:00

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