米IBMは2月6日(米国時間)、仮想化システム向けセキュリティソフトウェア「Secure Hypervisor」(開発コード名:sHype)、およびメインフレーム向けの「z/VM 5.3」の2つの仮想化関連技術を発表した。
sHypeは同社の研究所が開発した仮想化システムのためのセキュリティ技術。データセンターで利用されている仮想化技術に直接セキュリティを組み込むというアプローチによって、システムやデータの安全性を強化し、信頼性を改善するという。
具体的には、「ハイパーバイザー」と連携し、分散されたタスクをセキュリティ層でラッピングするイメージで、商用とオープンソースの両方のハイパーバイザーと連携できるという。IBMは同技術の一部をオープンソースとして寄贈しており、オープンソースのハイパーバイザー型仮想化技術「Xen」にも一部採用されているという。
sHypeは、現時点ではx86/ブレードサーバーをサポートしており、さらに拡大していく予定。また、標準化に向けても取り組んでいくという。IBMは同技術の製品化には言及していない。
z/VM 5.3はメインフレーム「System z」向けの仮想化ソフトウェアで、メモリ利用を強化して、単一のz/VM上で1000以上の仮想イメージをホスティング可能とした。単一のハイパーバイザー上で動かせる仮想マシン数としては最多という。また、最大32CPU、128GBのメモリ容量をサポートした。6月29日に提供開始。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
Secure Hypervisorのプレスリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/21028.wss
z/VM 5.3のプレスリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/21029.wss
( Infostand )
2007/02/07 08:49
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