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MicrosoftとNovell、相互運用性実現に向けたロードマップを発表


 米Microsoftと米Novellは2月12日(米国時間)、昨年11月に発表した相互運用性についての提携の技術ロードマップを発表した。提携では、1)サーバー仮想化、2)物理および仮想サーバー管理におけるWebサービス、3)ディレクトリ/ID、4)ドキュメントフォーマット―の4分野で相互運用性の実現を目指すとしていた。この各分野の詳細を明らかにしたもの。

 仮想化では、Novellの「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」、Microsoftの「Windows Server」向けに、ヘテロジニアス環境でサーバーの作業を統合する技術を開発する。まず、今年第2四半期にリリース予定の「Microsoft Virtual Server 2005 R2」のService PackでSLES 10をゲストOSとして運用可能にする。

 また、次期サーバーOS「Longhorn Server」(開発コード名)では、Windows Server仮想化技術を利用してSLES 10を運用可能にする。一方、Novell側は、SLES 10でOSに組み込んだ「Xen」を利用して、Longhorn Serverを仮想化ゲストとして動作できるようにする。

 Webサービスをベースとする管理では、NovellとMicrosoftが自社管理ソフト(ZENworks OrchestratorとMicrosoft System Center Operations Manager 2007)で、Microsoftが参加して策定した標準仕様Web Services for Management(WS-Management)をサポートする。

 ドキュメントフォーマットでは、OpenDocument Format(ODF)またはOpen XMLで作成された文書、スプレッドシート、プレゼンテーションを相互に変換するプラグインを提供する。Microsoftはすでに「Open XML/ODF Translator」を発表しており、Novellは今後、自社エディションの「OpenOffice.org」向けに変換プラグインをリリースする予定。

 ディレクトリ・ID管理では、「Novell eDirectory」と「Microsoft Active Directory」の統合で協力するが、詳細は今年後半に発表するとしている。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  米Novell
  http://www.novell.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/press/2007/feb07/02-12RoadmapPR.mspx


( Infostand )
2007/02/14 08:59

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