米Hewlett-Packardは2月15日(米国時間)、同社のUNIX OSの最新版「HP-UX 11i v3」を発表した。仮想化と可用性を強化したのが特徴で、あらゆる規模のビジネス用途に応えるという。また、あわせて「HP Integrity」サーバー2機種も発表した。
仮想化では、同社の仮想化技術「HP Virtual Server Environment(VSE)」のレファレンスアーキテクチャを統合して実装を容易にした。可用性はクラスタリング技術の「HP Serviceguard」などによって強化し、メインフレーム級を実現したという。また、前バージョンのv2とアプリケーション互換性を維持し、約30%高速という。
このほか、大容量のデータを扱うBIやデータウェアハウスアプリケーションへの対応を強化し、実質的に無制限となる最大1億ゼタバイト(ゼタは10の21乗、1ゼタバイトは10億テラバイト)のストレージ容量が利用可能。ホットスワップとオンラインパッチもサポートした。
サーバー新機種は、ブレードサーバーの「HP Integrity BL860c Server Blade」とエントリレベルのラックマウント型サーバー「Integrity rx2660」。ともにOSはHP-UXのほか、Windows Server 2003、Linux、OpenVMSをサポートする。
BL860cは、HPのブレードアーキテクチャ「BladeSystem c-Class」をベースに、Itanium 2(デュアルコア、2Wayをサポート)と最大で48GBのメモリを搭載。データを多用するアプリケーションや学術用途に最適という。価格は3,827ドルからで、3月に出荷開始。
HP Integrity rx2660は、Itanium 2(同)と最大32GBのメモリを搭載。価格は4,931ドルからで、即日出荷開始した。
■ URL
米Hewlett-Packard
http://www.hp.com/
プレスリリース(英文)
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2007/070215a.html
( Infostand )
2007/02/16 10:40
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