米連邦取引委員会(FTC)は2月16日(米国時間)、不正なアドウェアを使って広告配信していた米DirectRevenueと和解したと発表した。同社は150万ドルを支払い、ユーザーの意思を再確認することで合意した。FTCは、同社がアドウェアをユーザーのコンピュータに不正かつユーザーを欺くようなやり方でダウンロードさせているとして調べていた。
DirectRevenueは、スクリーンセーバーやゲームなどの無料コンテンツを配信。ユーザーに対して適切な告知をすることなく、この中に「The Best Offers」「A Better Internet」といったアドウェアを含めてダウンロードさせていたという。
これらのアドウェアは、ユーザーのオンライン上の振る舞いを追跡し、ポップアップ広告を表示していた。アドウェアの配布では、Webブラウザの脆弱性を悪用したこともあったという。
同社は和解で、不正に得た利益として150万ドルを支払うほか、アドウェアを2005年10月1日以前にインストールしたユーザーへの広告配信を全面停止。また全ユーザーにアンインストールの方法を明示し、希望者だけが継続できるよう電子メールで再確認する。
FTCはアドウェアに対する取締りを強化しており、2006年11月には大手ZangoがFTCと和解している。
■ URL
米連邦取引委員会(FTC)
http://www.ftc.gov/
FTCのプレスリリース(英文)
http://www.ftc.gov/opa/2007/02/directrevenue.htm
( Infostand )
2007/02/20 10:55
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