米IBMは2月28日(米国時間)、企業でのHPC(High Performance Computing)導入を促進する4つのイニシアティブを発表した。開発、マーケティング、販売チャネルの支援で、クラスタの利用拡大を図る。同社は従来、HPCでは主にLinuxを採用してきたが、Windows Clusterも推進する。
低価格化で急速に企業でのHPC活用の動きが広がっていることを受けた。イニシアティブは、1)特定業界向け事前構成、2)ビジネスパートナーのエコシステムの拡大、3)ベンチマーク・チューニングセンターの増設、4)オンデマンド動作確認施設―の4つ。これにより、クラスタ導入のためのリスク、時間、コストを削減するという。
特定業界向け事前構成では、当初、ライフサイエンス、金融、CADの3業界向けに、パートナーと組んでHPCソリューションを事前構成して提供する。OSはLinuxとMicrosoftの「Windows Compute Cluster Server 2003」で、米Cisco Systemsなどのネットワーク技術を利用する。
エコシステム拡大は、IBM Business Partners向けの「HPC Value Net」として同社のビジネスパートナー各社にツールを提供し、共同マーケティングの展開、ソリューション提供の迅速化などを図る。センターの増設では、米国とフランスの4カ所の施設で、MicrosoftのHPCソリューションのベンチマーク測定やチューニングを行う。
オンデマンド施設では、顧客にHPCを試すテストドライブ施設を提供。2万以上のCPUにアクセスできるようにするという。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
プレスリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/21156.wss
( Infostand )
2007/03/01 08:59
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