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米Adobe、「Flex」をオープンソース化


 米Adobe Systems(以下、Adobe)は4月26日(米国時間)、Webアプリケーション開発技術の「Adobe Flex」をオープンソース化すると発表した。次期版「Flex 3.0」より、Mozilla Public License(MPL)ライセンスの下でソースコードを公開する。今年6月にプレリリース版を、年内に正式版をリリースする予定。

 「Moxie」(開発コード名)として開発を進めている次期版Flexのソフトウェア開発キット(SDK)とドキュメンテーションを公開する。SDKには、Flexフレームワークを構成するMXML(Macromedia Flex Markup Language)コンパイラ、プログラミング言語「ActionScript 3.0」のライブラリなどが含まれる予定。

 開発者はこれを利用して、クロスプラットフォームのリッチインターネットアプリケーション(RIA)や、Adobeの最新技術である「Apollo」をサポートしたデスクトップ向けアプリケーションを開発できるという。また、ライセンスにMPLを採用することで、無償でソースコードの閲覧、ダウンロード、拡張、貢献ができるとしている。

 今後の計画としては、今年6月にFlex 3.0がベータ版となった際にプレリリース版を公開し、ソフトウェアビルドやバグデータベースを毎日アップデートする。またオープンソース化と並行して、商用版も引き続き販売する。

 Adobeのオープンソース関連の動きでは、昨年11月、「Adobe Flash Player」で利用されているスクリプトエンジン「ActionScript Virtual Machine」のソースコードをオープンソース団体のMozilla Foundationに寄贈している。



URL
  米Adobe Systems
  http://www.adobe.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www.adobe.com/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200704/042607Flex.html


( Infostand )
2007/04/27 11:29

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