米Sun Microsystemsは5月8日(米国時間)、Javaプラットフォーム「Java Platform Standard Edition(Java SE)」のソースコードをビルド可能なJDK(Java Development Kit)としてJava.netで無償公開すると発表した。これによって、Javaのほとんどのソースコードのオープンソース化が実現することになった。
「フリーソフトウェアコミュニティに対する最大規模の貢献」(Sun)としている。Sunは、OpenJDKコミュニティを通してJava SEのJDKを公開。ライセンスはGPL version 2を採用し、開発者は無料でソースコードを閲覧、開発、修正できる。
また互換性確保のため、「Java SE 6 Technical Compatibility Kit(JCK)」を提供し、互換性認定テストも行う。認定を受けたプログラムは「Java Compatible」のロゴを利用できる。
このほか、OpenJDK開発者向けのツールとして、プレビルド版「NetBeans Integrated Development Environment(IDE)」も提供する。これによって、OpenJDKコードを利用した開発をシンプルかつ直感的に行えるという。
OpenJDKの今後の運営については、暫定的なガバナンス理事会を設け、憲章の草案、修正を行う。正式な憲章は来年完成する見込み。
Javaのオープンソース化計画は2006年5月のJava開発者会議「JavaOne 2006」で発表しており、今回も米サンフランシスコで開催中のJavaOneで発表を行った。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
OpenJDK
http://openjdk.java.net/
プレスリリース(英文)
http://www.sun.com/aboutsun/pr/2007-05/sunflash.20070508.3.xml
( Infostand )
2007/05/09 11:35
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