米Red Hatは5月9日(米国時間)、新興市場向けのデスクトップOS「Red Hat Global Desktop」を発表した。米Intelと共同で設計・開発したもので、高性能と低価格を実現したという。合わせてデスクトップ分野の戦略に言及、セキュリティや価格などでの差別化を打ち出した。
Red Hat Global Desktopは、Intelのデスクトッププラットフォームを利用して、低いハードウェア要件で高い性能を実現。エンタープライズ級のオフィスアプリケーションを持ち、モダンなユーザーエクスペリエンスを提供するという。リリース時期は公表していない。
また、3月に法人市場向けに提供を開始した「Red Hat Enterprise Linux Desktop 5」の今後の設計方針に触れ、セキュリティ、管理性、価格などで差別化していく方向を示した。
それによると、セキュリティを組み込んだプラットフォームを土台として、「サードパーティのセキュリティ製品は不要」とする。また管理面では、包括的な管理ツールを提供、10台から1万台まで管理できる拡張性を備える。これらの機能は、ハードウェアを買い足したりアップグレードすることなく利用できるとしている。
また、同社はMIT Media Laboratoryのプロジェクト「One Laptop Per Child」に参加しており、すでに途上国向けにデスクトップOSを提供しているが、今後これをさらに発展させることも明らかにした。
■ URL
米Red Hat
http://www.redhat.com/
プレスリリース(英文)
http://www.redhat.com/about/news/prarchive/2007/global_desktop.html
( Infostand )
2007/05/11 09:00
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