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FSFが「GNU GPL v3」の最終ドラフト公開、6月29日正式版リリース


 The Free Software Foundation(FSF)は5月31日(米国時間)、オープンソースソフトウェアライセンスの改訂版「The GNU General Public License(GPL) Version 3(GPLv3)」の最終ドラフトを公開した。第4版目で、ラストコール(最終版)となる。パブリックコメントを受け付け、6月29日に正式版をリリースする。

 最新ドラフトの主な変更点は、1)ライセンスの互換性 2)特許提携の阻止 3)個人的な改変の条件明確化―など。

 ライセンスの互換性では、Apache Software Foundationの「Apache License v2」と互換性を持たせた。だが、現行バージョンであるGPL v2とは互換性を持たない。これについて、同日改訂版に関するエッセイを発表した同財団の設立者、Richard Stallman氏は「GPL v2を利用しても問題はない」としている。

 特許提携の阻止は、昨年11月の米Novellと米Microsoftが結んだような特許提携を防止するためのものだ。3月28日以降に差別的な特許契約を結んだディストリビュータは、GPL v3に基づくソフトウェア配布を行えない可能性があるという。ただし、NovellとMicrosoftの提携は、コミュニティの利益に反するものではないため、対象にはならないとしている。また、個人的な改変の条件明確化は、個人的改変やデータセンターでの利用についての項目を追加した。



URL
  The Free Software Foundation
  http://www.fsf.org/
  プレスリリース(英文)
  http://www.fsf.org/news/gpl3dd4-released
  「GPL v3」第4版ドラフト
  http://gplv3.fsf.org/


( Infostand )
2007/06/04 08:59

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