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米Microsoft、次はXandrosと提携-対Linux特許提携戦略


 米Microsoftは6月4日(米国時間)、カナダのLinuxディストリビュータ、Xandrosと包括提携したと発表した。技術、ビジネス、特許、マーケティングの分野にまたがるもので、Novellとの提携と同様に、互いのユーザーに対して特許訴訟を起こさないという内容を含んでいる。期間は5年間。

 XandrosはカナダのCorelのLinux事業を買収して展開しているディストリビュータで、デスクトップLinuxを中心に、「Xandros Desktop」「Xandros Server」などを提供している。

 提携では、システム管理における相互運用性、サーバー間の相互運用性、オフィスフォーマットの互換性、知的財産権に関する免責保証、マーケティングの5点にフォーカスするという。

 システム管理では、Microsoftの次世代の「Microsoft System Center」と「Xandros Systems Management」の管理製品で相互運用性を実現するほか、Xandrosは自社製品で「WS-Management」をサポートする。

 知的財産権(IP)では、MicrosoftはXandrosのユーザーに対し免責保証を提供する。IPに関してフレームワークを設けることで、相互運用性のためのソリューションを迅速に開発できるとしている。

 ビジネスでは、両社が共同開発したソリューションを推進する。MicrosoftはXandrosの製品群を推奨Linuxプラットフォームとし、XandrosはMicrosoftの相互運用性のためのアライアンス「Interop Vendor Alliance」に加盟する。

 Microsoftは今回の提携を、Novell、韓国Samsung Electronicsなどと結んでいる包括的な特許提携と同じものと位置づけている。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  カナダXandros
  http://www.xandros.com/
  Microsoftのプレスリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/press/2007/jun07/06-04XandrosPR.mspx


( Infostand )
2007/06/05 08:55

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