米Hewlett-Packardは6月19日(米国時間)、Webアプリケーションのセキュリティ評価を手がける米SPI Dynamicsを買収することで同社と合意したと発表した。アプリケーション品質管理市場でのポジションを強化するとしている。買収の条件は公表していない。
SPI Dynamicsは、アトランタに本社を置く未公開企業で、従業員は140人。Webアプリケーションセキュリティとコンプライアンス検証用のソフトを販売しており、ぜい弱性検査ツール「WebInspect」などを持っている。連邦政府機関から金融、医療などの分野に1000以上の顧客があるという。
Webアプリケーションが広く利用されるようになるとともに、アプリケーションレイヤーを対象とした攻撃も増加して、対策の重要性が高まっている。HPは、EコマースWebサイトやビジネスシステムがパフォーマンスの問題なく機能するよう保証するとしている。
SPI Dynamicsの技術はすでに「HP Quality Center」ソフトに統合され、HPのWebアプリケーションの全ライフサイクルで、ぜい弱性の評価・発見に利用されているという。買収手続きは第3四半期に完了の予定で、従業員は、HPのTechnology Solutions Groupに編入される。
この分野では、米IBMが6月6日、SPI Dynamicsのライバルにあたる米Watchfireの買収を発表したばかり。
■ URL
米HP
http://www.hp.com/
米SPI Dynamics
http://www.spidynamics.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2007/070619xb.html
( Infostand )
2007/06/20 08:47
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