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米IBM、メインフレーム用ソフトウェアを強化、コミュニティサイトも開設


 米IBMは6月21日(米国時間)、メインフレーム「System z」シリーズを活用するためのソフトウェアを強化すると発表。同時にメインフレームユーザーのためのコミュニティサイトを開設した。同社は、企業システムでメインフレームを使いやすくするために2011年までの5年間に1億ドルをかける計画を昨年発表しており、その一環。

 ソフトウェアでは、System z用の仮想化ソフト「z/VM」を強化して、従来の10倍以上の仮想メモリ、256GBの実メモリをサポートした。これによって仮想サーバーで利用できるメモリが大幅に増え、より大きなメモリを使用するアプリケーションの利用や、サーバー統合が可能になるという。

 また、管理を簡素化するソフトウェア「zSecure V1.8.1 suite」を投入する。脅威のモニタリング、使用や構成の検査、ポリシー順守などを自動化して行うもので、管理者の負担を軽減するという。今年初め買収したオランダのConsul risk managementの技術を利用している。

 コミュニティサイト「Destination z」は、企業システムのメインフレームへの移行を支援するもの。顧客、SI、IBMのビジネスパートナー、ソフトベンダーなどが参加して情報交換するほか、開発ツールや最新のソリューションをみつけることができる場にする。

 このほかメインフレーム移行時の分析サービスや、クラスタ環境構築支援サービスも用意した。これらはニューヨークで開催した「System z Summit symposium」で発表したもの。



URL
  米IBM
  http://www.ibm.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/21758.wss
  Destination z
  http://www.ibm.com/systems/destinationz


( Infostand )
2007/06/22 08:59

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