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米Cisco、IronPortの買収完了-自己防衛型ネットワーク戦略を推進


 米Cisco systems(以下、Cisco)は6月25日(米国時間)、株式非公開企業IronPort Systems(以下、IronPort)の買収を完了したと発表した。

 IronPortはメールおよびWebセキュリティ製品のプロバイダであり、スパム、スパイウェア、フィッシングなどのインターネットセキュリティの脅威を防ぐ製品を、あらゆる規模の企業に提供してきた。

 2007年1月4日に発表された当買収が完了したことにより、IronPortの製品・技術を吸収したCiscoは、「自己防衛型ネットワーク(SDN:Self-Defending Network)」戦略をさらに推進していくことになる。

 「両社の製品は補完関係にある。今回の買収でSDNの進化における新たな章の幕開けといえる。これによりCiscoの成長の機会は大幅に広がるだろう」と、Cisco、セキュリティテクノロジーグループ担当 上級副社長兼ジェネラルマネージャのリチャード・パーマー氏は語る。

 具体的には、IronPortの製品とテクノロジによって、SDNに「Wide Traffice Inspection」機能を搭載。ネットワークレイヤのセキュリティと、メール、Web、インスタントメッセージングなどアプリケーション・コンテンツレイヤの検査機能を融合したソリューションを提供することが可能になる。

 なお、今回の買収総額は現金と株式を合わせて8億3000万ドルとのこと。



URL
  米Cisco Systems
  http://www.cisco.com/
  ニュースリリース(日本語抄訳)
  http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/news/pr/2007/030.shtml

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( 川島 弘之 )
2007/06/26 16:02

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