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上級管理職を狙った攻撃が急増-電子メールセキュリティ調査


 電子メールセキュリティ企業の英MessageLabsは7月2日(米国時間)、2007年6月および第2四半期の電子メールセキュリティ動向調査結果を発表した。スパムやウイルスは減少傾向にあるが、新しいトレンドとして、件名に名前や肩書きを入れたパーソナライズ攻撃が増加。多くの場合、上級管理職を標的にしているという。

 調査では、受け取った相手が自分あてだと思わせる攻撃手法を、新しいトレンドとして挙げている。件名にターゲットとなった人の名前や役職が入ったもので、実行コードを含むMicrosoft Wordファイルが添付され、開くとPCにトロイの木馬が仕掛けられる。

 標的は上級管理職がである場合が多く、最高投資責任者(Chief Investment Officer)が29.67%で最多。最高経営責任者(10.99%)、社長(8.79%)、最高情報責任者(6.59%)などが続いた。同社は、こうしたパーソナライズ攻撃を6月26日だけで500通以上遮断したという。

 MessageLabsは、MySpaceなどSNSの利用が広がっており、名前や肩書きなどの個人情報を収集しやすくなったことが背景にあると指摘している。

 このほか、本文が画像になっているイメージスパムが増え、企業を狙ったスパムの5通に1通がこれに該当するものだったという。とくにPDFファイルを添付したものが目立った。



URL
  英MessageLabs
  http://www.messagelabs.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www.messagelabs.com/resources/press/3845


( Infostand )
2007/07/03 09:00

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