米IBMは8月1日(米国時間)、世界でも最大規模というデータセンター統合計画の詳細を発表した。Linuxを搭載したメインフレーム「IBM System z」と仮想化技術を利用して、約3900台のサーバーを約30台に統合する。これによって消費電力を80%削減することが可能になるという。
「Project Big Green」として進めているデータセンター消費電力削減の一環。米英オーストラリアと大阪の世界6カ所で運用している延べ床面積約74万平方メートル(フットボールのコート139個分)のデータセンターを集約する。新しいITインフラでは、約35万のユーザーをサポートする予定。
さまざまなアプリケーションに対応するLinuxと仮想化技術を利用することで、プロセス、ネットワーク、ストレージ、メモリなどのリソースをプールし、効率よく割り当てることができるという。電力消費削減のほか、ソフトウェアライセンス、システムサポートでもコスト削減が図れるとしている。
また、今回の移行では、各メインフレームのリソースの一部を使うだけで、将来の拡張に向けた十分な余裕を確保しているという。データ統合で不要となる3900台のサーバーはリサイクルする予定。
同社は1997年からデータセンター統合に取り組んでおり、155カ所のデータセンターを7カ所に統合済みという。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
プレスリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/21945.wss
( Infostand )
2007/08/02 08:59
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