米Sun Microsystemsは8月7日(米国時間)、8コアの最新プロセッサ「UltraSPARC T2」を発表した。シングルチップで64スレッドの処理に対応し、スレッドあたりの消費電力は最低レベルという。汎用プロセッサとして、自社サーバーで採用するほか、サードパーティのストレージ、ネットワーク機器などに向けて提供する。
UltraSPARC T2は開発コード名「Niagara 2」としてSunが開発を進めてきたプロセッサ。8つのコアを持ち、各コアが8スレッドを管理可能。各コアのスレッドごとにOSを処理できることから、シングルチップで“64Wayシステム”を実現するという。
高速と低消費電力が特徴。速度では、各コアが浮動小数点演算ユニットを持ち、ユニットそのものの性能も改善することで、「SPECfp」など2種類のベンチマークテストで最速記録を出したという。
消費電力では、自社CMT(チップレベル・マルチスレッディング技術)の「CoolThreads」を採用。スレッドあたりの消費電力は2ワット以下で、他社製チップの10分の1から13分の1にあたるという。このほか、8つの暗号アクセラレーションエンジン、2口の10ギガビットイーサネットポート、1つのメモリコントローラを搭載した。
今四半期に量産出荷に入り、価格は1,000ドル以下にする。なお、同チップの仕様は「OpenSPARC」コミュニティで公開する予定だ。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
プレスリリース(英文)
http://www.sun.com/aboutsun/pr/2007-08/sunflash.20070807.1.xml
( Infostand )
2007/08/08 08:50
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