米IBMと米Novellは8月7日(米国時間)、オープンソース分野で提携したと発表した。Novellは「SUSE Linux Enterprise Server」でIBMのオープンソースベースのアプリケーションサーバー「WebSphere Application Server Community Edition(WAS CE)」をサポート、バンドルして出荷する。米Red Hat/JBossに対抗する狙い。
WAS CEはオープンソースのアプリケーションサーバー「Apache Geronimo」がベースで、IBMが2005年に買収した米Gluecode Softwareの技術を取り入れている。IBMはWAS CEを無償で提供しており、配布数は2005年10月のリリース以来、100万を突破したという。今年後半には、Java EE 5に準拠した次期版「WAS CE 2.0」をリリースする計画だ。
両社は、SUSEがWAS CEをサポートすることで、包括的なオープンソースベースのサーバー製品を提供できるとしている。中でも、金融、小売業などの分散コンピューティング環境へのニーズに応えるという。また営業・マーケティング活動でも協力し、IBMはSUSEの顧客が多い中小規模企業(SMB)に、Novellはグローバル顧客へのリーチを狙う。JBossユーザーがWAS CEに移行するためのツールも提供する。
このほか、IBMは、クライアントPC向けアプリケーションスイート「Open Client Solution」でNovellの企業向けデスクトップLinux「SUSE Linux Enterprise Desktop(SLED)」をサポートする。Open Client Solutionは、電子メールやカレンダー、ワープロ、表計算などの機能を含むコミュニケーション・コラボレースションスイートで、コスト削減が可能になるという。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
米Novell
http://www.novell.com/
プレスリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/22007.wss
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/22008.wss
( Infostand )
2007/08/09 08:32
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