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米Microsoft、Windows Server 2008のRC版をリリース


 米Microsoftは、2008年の2月末(日本では4月)にリリースが予定されているWindows Server 2008のRC(製品候補版)について、今週中にもベータテスターやTechNET、MSDNなどに公開する予定であることを明らかにした。米サンフランシスコで行われている9月18日から開催されているIntelの開発者セミナー「Intel Developer Forum(IDF) Fall 2007」において、Microsoftの仮想化戦略担当 ジェネラルマネージャー、Mike Neil氏が話したもの。

 今回の提供されるRC版では、Windows Server 2008の主要機能がほとんど搭載されている。今後は新たな機能追加を行わずに、バグフィックスやパフォーマンスアップを中心に開発が行われることになる。

 このRC版の最大の目玉は、仮想化機能のWindows Server Virtualization(開発コード名:Viridian)が搭載されたことだろう。Windows Server Virtualizationは、Windows Server 2008のリリース後180日以内にリリースすると発表されており、Windows Server 2008 beta3やCTP版では、機能が提供されていなかったため、8月末に横浜で行われたTechEdで、デモやプレゼンテーションを見るしかなかった。今回のRC版では、Windows Server Virtualizationのいくつかの機能がインプリメントされている。

 IDFでは、Server Core上で、米NovellのSUSE LinuxとWindows Server 2008のフル機能版などをクアッドコアのXeonプロセッサ上で動かし、Windows Server Virtualizationのパフォーマンスの高さをデモしていた。

 なお、8月のTechEdで公開され、Windows Server 2008 RC版に同梱されるWindows Server Virtualizationでは、Parent partitionとしてServer Coreが利用できず、Vista SP1上のクライアントUIを使ったインストールなども使用できない。さらに、仮想環境の動作に関するパフォーマンスなどのチューニングも行われていない。

 Windows Server Virtualizationのベータ版は、年末までにリリースされるWindows Server 2008 RTM(リリース版)に同梱される予定。このベータ版では、仮想化のすべての機能が用意される予定だ。

【追記 2007/09/25 15:40】
 9月24日(米国時間)にMicrosoftから正式なプレスリリースがあり、RC0のダウンロード提供が開始された。なお、ベータテスターに対しては、同時期にWindows Vista SP1のベータ版の提供も始まっている。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/features/2007/sep07/09-24windowserverrc0.mspx
  Windows Server 2008 RC0 Standard Edition
  http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=d694d4cc-0681-41b5-b02e-012be18f8b71&DisplayLang=en
  Windows Server 2008 RC0 Enterprise
  http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=0818d425-cd47-4279-be8d-24aba14530a3&displaylang=en&tm


( 山本 雅史 )
2007/09/25 08:47

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