米Qumranetは9月24日(米国時間)、デスクトップ向け仮想化技術「Solid ICE」を発表した。オープンソースの仮想化技術プロジェクト「KVM(Kernel-based Virtual Machine)」をベースとしたもので、WindowsとLinuxのデスクトップ環境をホスティングできるという。今年後半から一般提供を開始する。
QumranetはLinuxカーネルに組み込まれているハイパーバイザー技術であるKVMの開発プロジェクトを進めているベンチャー企業で、Solid ICEは同技術をベースとした仮想化製品。デスクトップ向けに最適化した統合デスクトップ仮想化ソリューションという。
企業はこれを利用して、データセンター内のサーバー上のKVM仮想マシンでWindowsとLinuxを動かし、シンクライアントからアクセスできる。ユーザーは、独自技術のリモート接続プロトコル「SPICE(Simple Protocol for Independent Computing Environments)」でアクセスする。SPICEによって、インタラクティブ性を実現し、優れたユーザーエクスペリエンスを提供できるという。
管理者は中央で一元的に管理でき、プロビジョニング、ポリシー設定などを行える。仮想化技術を利用することで、ハードウェアとユーザー環境を分離できるため、デスクトップPCのTCO、システムダウン時間を削減できるとしている。
米カリフォルニア州サンディエゴで開催中の「DemoFall 07」で発表した。
■ URL
米Qumranet
http://www.qumranet.com/
プレスリリース(英文)
http://web1.qumranet.com/art_images/files/10/Qumranet_Launch_Release.pdf
( Infostand )
2007/09/26 08:44
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